- アヅマ「すんません、俺が拾いますんで!」
-
声をかけたら、屈んでた人影がこっちを見下ろした。
階段を上がるにつれて姿が鮮明になってく。
- ???「ああ、手伝うよ」
- アヅマ「す、すんませんマジで」
- ???「いいよ。そんな恐縮しねえでもさ」
-
ビタミンカラーの上着に身を包んだその人が、笑う。
男らしい見た目のせいもあってか、すげえ健康的な
雰囲気だ。
さっき出くわした金髪男とのギャップに、
心が洗われていく心地がする。
- ???「ああ、やらかしちまったのな」
- ???「よくあることだとは言わねえけど、人間誰しもミスくらいするもんだぜ」