- タカラ「おおっ。アヅマ選手、なかなかの漕ぎっぷり」
- アヅマ「まあな。ふん、ふんッ! これでも幼年期は、ブランコアッちゃんって
呼ばれてたくらいだからな、ふん、ふん……!」
- タカラ「唯一の友達にだけでしょ」
- アヅマ「うん……まあ……」
- その友達にも、いつしか相手にされなくなったけど。
俺がいつもボロボロの服を着てて、青痣だらけでガリガリに痩せすぎてたから。
そんな切ねえ過去を思い出してたら、タカラがはしゃいだ声を上げる。
- タカラ「むしろ、オレがアヅマと一緒に遊んであげたらよかったなあって思うよ、今は」
- アヅマ「そりゃあどうもね。生まれ変わったら真っ先に声かけて」